@article{oai:takushoku-u.repo.nii.ac.jp:00000228, author = {渡邉, 俊彦 and Watanabe, Toshihiko}, journal = {拓殖大学台湾研究, Journal of Taiwan studies, Takushoku University}, month = {Mar}, note = {本稿は,中華民国教育部 の「国字標準字体教師手冊」で解説される標準字体の通則と,フォント「Arial Unicode MS」の繁体字グリフ(字形),この二者の対応性についてまとめることを目的とする。Arial Unicode MS が持つ繁体字専用グリフは,繁体字専用にデザインされてはいるが,その字形は教育部の標準字体に準じたものではない。これは,現行のMicrosoft Windows に標準搭載された繁体字フォントの全てが原則標準字体に準じたものとなった台湾の現状からすると,Arial Unicode MS はコンピュータに標準搭載の繁体字フォントにおいて少数派となる「非標準字体」を表示可能とする存在となった。1998 年に登場したArial Unicode MS は,かつて文書処理ソフトMicrosoft Word の機能的制約から,繁体字グリフを使うことができず,台湾の文章処理で利用されることは限定的であった。そのため該当フォントが繁体字フォントの一種として考察の対象となることもやはり稀であった。 そこで本稿はArial Unicode MS に着目することがフォントの標準字体化が進む台湾において,標準化前の繁体字の様相を知る手がかりとなり得ると考え,これを動機とした。 分析の結果,標準字体の通則とArial Unicode MS の対応性は,同じ通則の中でも,対応している文字と,対応していない文字が混在している点,および通則を基準にArial Unicode MS の繁体字グリフを見た場合,通則で挙げられた例字が仮に標準字体だとしても,規則を同じとする他の文字・偏・旁のすべてが一概に同じく標準字体であるとは限らないことを指摘した。}, pages = {55--81}, title = {台湾の標準字体と「Arial Unicode MS」繁体字グリフの対応性}, volume = {3}, year = {2019}, yomi = {ワタナベ, トシヒコ} }