@article{oai:takushoku-u.repo.nii.ac.jp:00000241, author = {小木田, 敏彦 and Kogita, Toshihiko}, issue = {1}, journal = {拓殖大学論集. 政治・経済・法律研究, The review of Takushoku University : Politics, economics and law}, month = {Sep}, note = {明治・大正期に深刻化した粗製濫造問題を克服する上で,知的財産権は重要な役割を果たしたと考えられている。そこで,本稿では各地の同業組合が証票を使用していたことに注目し,産業集積において財産権が果した役割について検討を試みた。まず,方法論に関して,財産権理論を用いて経済発展の歴史を分析した研究としては,ノース&トーマス(1980)がある。そこで,本稿ではまず財産権理論を用いた歴史分析の枠組みの具体例を提示した。また,適用対象としては,明治20年代に福井羽二重産業において取引ルールが変更される過程,および明治期の福島県川俣地方において力織機化によって雇用関係が変化する過程を選定した。前者は権利関係を明確化することで利害の対立・調整という従来の見解に新たな知見を加えることを目的とし,後者は非市場社会に適用可能であるという理論的特性を地域分析に活かすことを目的としている。そして,双方の事例において,財産権の確立が市場の効率性を向上させることが確認された。福井県ではレモン市場を克服する過程で生産者と流通業者の間で財産権の調整が行われ,品質に関する効率的な財産権が確立された。また,川俣地方では年季制度が労働市場の成立を阻害していたが,力織機化によって労働過程における財産権が確立され,地域的な労働市場の成立に繋がった。}, pages = {61--82}, title = {産業集積における財産権の役割 ―明治・大正期の羽二重産地を例に―}, volume = {20}, year = {2017}, yomi = {コギタ, トシヒコ} }