@article{oai:takushoku-u.repo.nii.ac.jp:00000401, author = {松谷, 泰樹 and Matsuya, Hiroki}, issue = {1}, journal = {拓殖大学論集. 政治・経済・法律研究, The review of Takushoku University : Politics, economics and law}, month = {Oct}, note = {マクロ経済学とは,ケインズの『一般理論』(Keynes 1936)で展開された有効需要の論理にもとづく国民所得決定の理論のことであるとされてきた。Keynes(1936,p.178)が批判を加えている「古典派」経済学の場合,資金供給としての貯蓄は,利子率の調整によって,投資の資金需要に振り向けられ,貯蓄と投資は均等するものとされている。これにたいして,「新しい経済学」としてのマクロ経済学では,有効需要の論理にもとづき,「貯蓄と投資の均等は,所得とのかかわりによってもたらされる」ものであるとされている。そして,その場合,「貯蓄は投資によって決定される」ものであることが明らかにされている。つまり,セイの法則を否定し,これら2つの命題を提示することによって誕生したのがマクロ経済学であると言える。その意味で,これら2つの命題こそが,マクロ経済学を成立させるための「基本前提」と見なされるものなのである。そして,それらは,全てKeynes(1936)に先立つKalecki(1933)において提示されていたものであることが明らかにされる。マクロ経済を扱いながらも,「古典派」の経済理論にもとづき分析を手がける経済学は,決してマクロ経済学であるとはいえないのである。}, pages = {121--133}, title = {マクロ経済学の「基本前提」 : カレツキの有効需要の原理}, volume = {23}, year = {2020}, yomi = {マツヤ, ヒロキ} }