@article{oai:takushoku-u.repo.nii.ac.jp:00000463, author = {大倉, 正雄 and Okura, Masao}, issue = {2}, journal = {拓殖大学論集. 政治・経済・法律研究, The review of Takushoku University : Politics, economics and law}, month = {Mar}, note = {ウィリアム・ペティはマルクスにより「経済学の父」と呼ばれた人物である。実際のところ彼は,学史的意義が大きい優れた経済論説を幾つか書いた。その論説のなかには,後世の洗練された精緻な経済学大系の種子となったような理論・思想が,断片的にながらも随所に数多く鏤められている。しかしながら,ペティの経済論説はどれ一つとして読み易いものはなく,彼の経済思想を包括的・体系的に理解することは難しい。そのために,その経済科学は十分に理解されることもなく,人々の関心の外に置かれようとする傾向にある。本稿は,このような事情を顧慮して,ペティの経済思想が持つ学史的意義に留意しながら,その全体像を把握しようと試みたものである。その主な内容は次のとおりである。ペティは主著『租税貢納論』で,ホッブズの国家論の課題「平和と安定」を継受している。しかし彼はホッブズとは異なり,君主政ではなく民主政が望ましいと考えた。また,政府が「平和と安定」を実現するためには,財政的基盤を固める必要があると考えた。彼はこのような基本的見解にもとづいて,この書物で経費論と収入論とから成る国家財政論を展開している。このような包括的・組織的な国家財政論を展開したのは,彼が最初である。そのために彼は「近代財政学の父」と呼ばれている。}, pages = {41--96}, title = {ウィリアム・ペティと経済科学の曙(1)}, volume = {23}, year = {2021}, yomi = {オオクラ, マサオ} }