@article{oai:takushoku-u.repo.nii.ac.jp:00000672, author = {山田, 政通 and Yamada, Masamichi}, journal = {拓殖大学語学研究, Takushoku language studies}, month = {Mar}, note = {本稿では,英語歌詞に使われた否定表現の特徴を談話分析等の多角的な視点から分析した。まず,否定表現の量的分析からは,NOT,NO,NEVERが代表的な否定辞で否定辞使用全体の9割程を占めることが分かった。一方,否定辞を含む慣用句や否定と心理動詞の共起に関しては特に頻度が高い傾向はなかった。その後は,本論の主眼である否定表現の談話分析の結果を詳説した。データ中に頻繁に観察された否定のコントラスト機能を新・旧情報の観点から例証し,次に否定表現の使用を支える背景知識(スキーマとスクリプト)との深い関連を確認した。最後に否定の連続使用が評価機能の強化に繋がることを明らかにした。 本稿は,日本語歌詞中の否定表現を分析した山田(2013)と対をなす論考であり,この二つの分析結果からいくつか示唆に富む比較が可能となった。類似点としては,(1)否定のコントラスト機能の例が多数観察できたこと,(2)メタ言語否定の明確な実例がなかったこと,さらに(3)否定表現と背景知識との関係性では,スキーマの例は多かったがスクリプトの例が少なかったことが挙げられる。一方,相違点としては,英語の歌詞の特徴として,(1)否定辞を含む慣用句が少なかったこと,(2)否定と心理動詞との間には顕著な共起関係は観察されなかったこと,そして(3)否定の連続使用が多く見られたことが確認された。以上の結果を踏まえ,今後さらに日英語における否定表現の働きの全体像に迫りたい。}, pages = {189--222}, title = {否定表現の談話分析 ―英語の歌詞をデータとして―}, volume = {148}, year = {2023}, yomi = {ヤマダ, マサミチ} }