@article{oai:takushoku-u.repo.nii.ac.jp:00000071, author = {大倉, 正雄 and Okura, Masao}, issue = {2}, journal = {拓殖大学論集. 政治・経済・法律研究, The review of Takushoku University:politics, economics and law}, month = {Mar}, note = {ウィリアム・ペティ(Sir William Petty, 1623-87)は,1665 年に『賢者には一言をもって足る』(Verbum Sapienti, 1691)を執筆した。この『賢者』は戦費調達を主題とする小論であるけれども,それが経済学史のうえにもつ意義は大きい。ペティは処女作『ハートリブ氏への助言』(1647 年)を執筆した頃から,「政治算術」(political arithmetic)の考案に勤しんでいた。この「算術」は経済科学の創成に寄与した,社会的・経済的事象の科学的探究方法である。彼はこの探究方法を『賢者』で初めて実践した。彼が『賢者』を書いていたとき,眼前で第二次英蘭戦争が繰り広げられていた。彼はこの論説で,自国がこの戦争を優勢に戦うことを念じて,戦費調達を主眼とする税制改革案を掲げた。当の「算術」を用いて展開した経済力の分析を踏まえて,税制の抜本的な改革を提案した。この改革案には,18 世紀第2 四半期にこの国で形成されることになる「財政・軍事国家」(fiscal-military state)の構想が窺える。ペティは『賢者』で戦費調達論を展開したけれども,好戦的な戦争推進論者ではなかった。最強国オランダの侵略から,国民の生命・財産の安全を守る最善の方策として,戦費調達を主目的とする提案を掲げたのであった。}, pages = {1--45}, title = {ウィリアム・ペティの政治算術 (2) ―ベーコン主義の経済科学―}, volume = {20}, year = {2018}, yomi = {オオクラ, マサオ} }